思考の小部屋

考えてはいけないことを常に考える。それはきっと喜ばしいこと。ここは普段表に出さないことをぶちまけるダークサイド。

iPhone11 Proとα7sの夜王比較

iPhone7からiPhone11 Proに替えて、1か月近くが経った。

この間、嫁に付き合って夜ディズニーやクリスマスイルミネーションなどを見に行くついでに、iPhone11 Proのカメラ性能を見てきたが、スマホの画面でパッと見た感じ、十分写っているように見えるのだ。

以前使用していたiPhone7では、そのように思わなかったが、iPhone11 Proでは夜間の撮影含め、大きくカメラ性能が進化していると感じる。

これはもしや、α7sの出番が減ってくるのか、と思いながらしばらく様子を見ていたが、ならわかりやすく比較しよう、ということで、今更ながらやってみた。

比較する機材の詳細

タイトルの通りではあるが、もう少し詳細に記載する。

iPhone 11 Pro
超広角(13mm F2.4)、広角(26mm F1.8)、望遠(52mm F2.0)の3つのレンズを持つ。通称タピオカメラ。
センサーサイズは、超広角と望遠が1/3.6型、広角が1/2.5型で、画素数はすべて1200万画素(4032×3024)。

・α7S
比較対象のレンズは、Zeiss Batis 2/40 CF。40mmの解放F値2.0のレンズである。
センサーサイズはフルサイズ。画素数はiPhone11 Proとほぼ同じの約1200万画素(4240×2832)。
JPEG設定はExtraFine。

撮影条件

比較用の撮影時には、Batisの40mm画角に合わせて、iPhone11 Pro側を、40mmに近似する相当の1.6倍で撮影している。(厳密には1.53倍くらいだが、切り上げた)

また、絞り値はiPhone11 Proは解放の1.8、α7S(Batis)は2.2~2.5。双方JPEG撮って出しである。
(ふと後で比較してみようと思ったので、絞りを厳密に合わせなかったのは少し反省)

撮影結果

場所は芝公園のクリスマスイルミネーション会場。2ショット、上記「ほぼ」同じ画角で撮影してみた。
各ショット、全体画像と、中央およびコーナーを等倍切り出ししたものを比較する。
全体はサイズの都合上、解像度をPhotoShopで1/2としている

・全体
上がiPhone11 Pro、下がα7s(Batis)。
比較1

左がiPhone11 Pro、右がα7s(Batis)。
比較2

・中央切り出し
左がiPhone11 Pro、右がα7s(Batis)。
比較3

・周辺切り出し
左がiPhone11 Pro、右がα7s(Batis)。
比較4

総評

何も考えないでシャッターを押すだけで、それなりの絵が取れてしまうiPhone11 Proは実に驚異的である。
特に、スマートHDRのおかげで、サンタのオブジェ(1枚目)などは、白飛びがα7sと比較してよく抑えられており、表情が確認できる点が素晴らしい。

しかしながら、明るさが強調されるあまり、夜の雰囲気が失われている点は、少し残念である。

また、大きなモニタで閲覧したり、引き延ばしで印刷するようなことがあると、粗が目立つのは、夜景に限らず、iPhoneのセンサーサイズとレンズの限界と言える。

とはいえ、夜景撮影において、致命的なノイズ感もなく、スマホのディスプレイサイズでは粗も見えないのが事実であり、昨今の写真の共有手段を考えると、iPhone11 Proで必要十分と言える。
(iPhoneの写真は、圧縮音楽のように、パッと見たときに気にならないレベルで手を抜いている描写をしている感じだ)

これから、カメラを買おうという人は、よほど作品撮影をやるであるとか、大判印刷しよう、大きなモニタでマジマジ閲覧しよう、というつもりがないのであれば、iPhone11 Proで十分だと思う。荷物も少なくなるし、撮影枚数も増えるので、そのほうが幸せになれると思うのだ。

まぁでも、私はα7s手放しませんが。。。
(iPhone11 Proで撮影した写真は、L版でも印刷してみると、キレが足りないと感じるのである)