思考の小部屋

考えてはいけないことを常に考える。それはきっと喜ばしいこと。ここは普段表に出さないことをぶちまけるダークサイド。

設計契約に向けて振り返り

いよいよ設計契約締結の日が迫ってきた。
標準プランからいろいろ変更したが、そのなかでも、大きな変更をしたものについて、記録を残そうと思う。

標準プランでついていたが、思い切って撤去した。

理由は、たぶん数年で使わなくなるだろうことと、下手に屋根にバルコニーなど作ると、水漏れと遮熱性能の低下を招くと考えたからである。

あとは、ルーフバルコニーに上るためだけの階段も、甚だスペースの無駄&冷暖房効率の低下につながると考えた。

  • 階段
標準プランではコの字型の階段だったが、L字型とした。

また、曲がりの段に相当する箇所は、段差を設けずフラットにする形状変更を行った。これは、曲がりの段に通常通り段差を設けると、嫁が転落する恐れがあるためである(ぁ

  • 駐車スペース
車はないし、今後も持つことはないため、書斎とウォークインクローゼットにした。

嫁の希望するものを与えつつ、自身の希望をソツなく通す。こうして書斎を手に入れた。

  • インナーバルコニー
ルーフバルコニーを撤去した代わりに、インナーバルコニーを設置することにした。

私の調べた限り、多くの設計者や施工業者の方々は、そもそもバルコニーは作らないほうが望ましいという考えだが、もし作るのであれば、デザイン的にも機能的にも、インナーバルコニーにするのがよいということであった。
(直射日光と風雨吹きさらしのバルコニーは、防水加工のFRP樹脂が激しく劣化し、メンテナンスが頻発する)

思い切ってバルコニーは無しにしようとも一瞬思ったが、丁度階段を登り切った場所の横にデッドスペースがあったので、そこそインナーバルコニーにすることとした。

なお、防水加工はさらに慎重を期し、FRP樹脂防水ではなく、金属防水とした。

  • 洗面台
標準プランでは、1Fのみ設置だが、2Fのトイレ前にも設置することとした。
これは、嫁の希望だが、手を洗う際にキッチンの水場を使用するのはいただけないという考えによるものである。

  • 天井高
空調効率などを考慮すると、むやみに高くするのは望ましくないが、ある程度の広さの空間であれば、高くするのが効果的なようである。

人間の感覚的に、同一容積の空間に置かれたときに、底面積が大きく天井が低い空間より、底面積が狭く天井が高い空間のほうが、より広い空間と感じるとのことで、広さを感じたい開けたリビングについては、天井高を上げることとした。

  • おわりに
これら、構造面を考えるうえで、助けになったのが以下の書籍である。
設計士を志す人向けの技術指南書ということだが、内容は読みやすく、素人でも間取りを考えるときの参考になると思う。